タラの丘からは、アイルランド全土の半分近くが見渡せ、非常にパワーのある聖なる場所で、ハイ・キング142人が在位しここで国を治めました。
最初に春の訪れを宣言する為の火を灯す儀式は王によりタラの丘で執り行われており、この慣習を破ったのが、聖パトリックでした。
聖パトリックは、大王が春の訪れを告げる儀式より前に、国中から見えるタラの丘に登り火を灯して、大王の注意を惹き、万物に魂が宿るというアニミズム的なドルイドから、一神教であるキリスト教に改宗させるきっかけを画策したのです。
一神教であるはずなのに「父」と「子」と「精霊」の三位がある矛盾を問われて、足元のシャムロックを例にして「三位一体、ホーリー・トリニティ」を説いたのです。
「タラ」の名前は、「風と共に去りぬ」の主人公スカーレット・オハラの農場の名前として登場。
聖パトリックが三位一体を説明する為に使ったシャムロックはアイルランドのシンボルになりました。 ドルイドにとっても聖なる植物であり、アイルランドの国花です。
「シャムロック」は、ゲール語で、「シムロック」アイルランドでは、夏の植物で三葉のトレフォイル又は小さなクロ-バーを意味しています。
アラビアでは、シャムラックと言われています。イランでは聖なる象徴でペルシアでは、3神(智恵の神ベル、太陽神、月の神)を表しています。
The Lia Fail リアフェイル
リアフェイル(運命の石)は高さ約1mで、豊曉、繁殖力のシンボルと考える人もいます。
伝説によれば、大王の就任に際して、王となるにふさわしい人物だと「運命の石」が認めると、この石が咆哮したと伝えられています。